光触媒、新型コロナウイルスを不活化出来る事が確認されました。

日刊工業新聞 2020年9月29日 掲載
・東京工業大学(物質理工学院 材料系 宮内雅浩教授)、
・奈良県立医科大学(微生物感染症学講座 中野竜一准教授)、
・神奈川県立産業技術総合研究所(研究開発部 抗菌・抗ウイルス研究グループ)の研究グループは世界で初めて可視光応答形光触媒材料(CuxO/TiO2)による新型コロナウイルスの不活化を確認しました。
その不活化条件を実験的に明示することにより、光触媒による抗ウイルス効果を学問的に示しました。
光触媒材料に光照射をすることで、1時間で2.5桁のウイルス量の減少(99.7%の減少)、2時間で検出限界以下である99.99%以上のウイルス量が減少しました。
また、暗所においても4時間で検出限界以下に減少させることを明らかにしました。
このことから、光触媒材料を利用することで、新型コロナウイルスを不活化できることがわかりました。
研究成果をもとに、学校、病院やその他、多くの人が利用する公共施設等における飛沫の付着や人が触れる場所に対して、持続的な抗ウイルス効果を付与させることが可能になると考えられます。